環境計測ノード製作

環境計測ノードの製作です。ここでは、製作本の内容と違うこと、製作にあたり苦労したことをご紹介していきます。

先ず、製作本とちがうことは、製作費削減で機器収納ボックス(BCAP型防水・防塵開閉式プラボックス)を100円ショップのタッパー(電子レンジ対応)に変更し、大きめのタッパー(w:23cm D:9cm H:16cm)を1個、小さめのタッパー(w:13cm D:6.5cm H:12cm)を2個準備して、大きめのタッパーには計測ノード本体を収容し、小さめのタッパーには各センサー(温湿度センサーとCO2センサー)を収容して、更に、タッパーにアルミテープを貼り、FANを取り付け、空気穴をあけて内部の熱対策をおこないました。...効果の有無は、現時点では分かりませんが、1年後にわかるでしょう。

次は、温度・湿度センサモジュールをSHT-21からSHT-31に変更したことです。なぜ変更したか?...SHT-21の在庫が無かった。ただ、それだけです。但し、SHT-31を採用した場合、SHT-21より少し厄介で、I2Cスレーブアドレスの設定が必要になります。UECS-Pi BasicのI2C初期設定値は、0b1000101になっているので、SHT-31の6番ピンと8番ピンを接続する必要があります。また、UECS-Pi BASICの設定を0b1000100に変更すれば、5番ピンと6番ピン接続となります。

詳細を知りたい方、転用NGになっているのでアップできませんが、SHT-31 I2C 0b1000101 でググってください。

SHT-31

SHT-31接続図

次は、ネットワーク接続を有線LANから無線LANに変更したことです。設定は、UECS-Pi Basicの管理画面からSSH接続を有効にして、TeraTerm などのターミナルソフトで、Raspberry Piの設定を変更します。しかし、無線LAN化には注意が必要です。その一つが、今後、ワビットさんのArsproutクラウド を利用しようと考えられている場合は、システムを改造したことになるので、サポートを受けることが出来なくなる可能性があります。また、最新バージョンのファームウェアでは、Raspberry PiのログインID、パスワードが変更されているので、変更が厳しい(出来ない?)状況になっています。そして、もう一つの注意が、圃場の通信環境です。環境制御ノードでアクチェータの制御する場合、通信が途切れると、アクチェータを制御できなくなるという事です。それは、栽培している野菜の大損害に繋がります。導入するなら大損害のリスクを承知で行うか、若しくは、通信の死活監視を行い、通信状況を監視できる仕組みをつくる必要があると思います。私も元に戻すか、悩んでいる状況です。

では、最後に苦労話ですが、それは、QIコネ―クターの取付け作業です。無謀にも最初はラジペン1本で試みましたが、無茶苦茶時間が掛かり、精度が悪く、直ぐに抜けて、とても使い物になりませんでした。適正工具を使用することを強くおすすめします。適正工具を購入し、取付けをおこないましたが慣れが必要です。老眼の私には厳しい作業でした。(手も震えて大変です)

QIコネクター取付けで、参考にしたサイトです。↓

https://www.youtube.com/watch?v=lrrFPDUSqKk

次は、環境制御ノードの製作です。