バイブルとの出会い

兼業で就農したのは4年前、畑は自宅から車で20分程かかる場所にあり、自宅から畑、仕事場から畑と行ったり来たりの毎日で、温度が上がればハウスを開けに、下がれば閉めにと、仕事に集中できず、ガソリン代も馬鹿にならず、どうにかならないものかと思う日々。

また、野菜の生育が悪ければ、温度が低かったからだろう、病気になれば、湿度が低かったからだろう、だろうだろうと何時も曖昧でスッキリしない状況。

そんな中、県主催でICT農業の講習会が行われ、始めてICTに触れる事になりました。これなら、今抱えてる問題をクリア出来ることを知りましたが、如何せん金額が高い。半ば諦めかけてた時、ネットで知ったのが一冊の本、”ICT農業の環境制御システム製作 ~自分でできる「ハウスの見える化」~”でした。ほとんどの工程が図で解りやすく書かれていて、これなら自分でも作れると確信しました。

ここで、本に書かれていたICT農業で、私がやりたいと思ったシステムの概略を少しだけご紹介します。機器の構成としては、環境計測ノード、環境制御ノードと各アクチェータから構成されており、この環境計測ノードと環境制御ノードを動かすファームウェアが、株式会社ワビットが無償で提供しているUECS-Pi Basicになります。動作の内容としては、環境計測ノードで環境情報(温度、湿度、露点、飽差、CO2等)を計測して、その情報を基に、環境制御ノードから各アクチェータ(循環扇、ハウスサイド巻上機、加温機等)を自動で動作させるシステムです。また、このシステムはパソコン上から制御できるので、スマホ、自宅PCをリモート接続して、遠隔地からマニュアルで制御もできるようになります。(本当に、ワビットさん感謝です。)

やるぞICT農業! まずは、環境計測ノードの製作です。