サイド巻上機制御

ハウス巻上機制御の製作です。これはかなり苦戦し、無駄な労力とお金を使いました。まずは失敗談からお話します。最初は何故か自作にこだわっており、サイド巻上機まで自作しようとしていました。使われることなく日の目を見なかった試作機達、報われないので、ここで少し紹介します。

手前の2台が試作初号機

試作初号機

初号機です。巻き上がったと喜んでいたのもつかの間、フレームがねじれて右に傾いています。

試作3号機 その1

試作3号機 その2

試作3号機です。(2号機の写真は消えていました)2号に上限、下限のリミッターを付けました。見たら分かるように、巻上用のパイプ曲がってますね。フレーム取付け部もねじれてます。フレーム取付け部を改善し、試作4号機で本番稼働を迎えました。1週間程経って、何時もの様に圃場に出勤、到着したら何か違和感...左側巻上機が下りたまま、朝6時に自動で巻き上がるはずがなぜ?ハウスの中は異常な暑さ、マニュアルで巻上機のスイッチをONしてみると、ガガガガガと凄い音、機械をバラしてみたらモーターのギアが真っ二つという状況。しかたない、もう一台購入するかとamazonで検索したら生産中止。やめました。もう、巻上機買います。

CODM-81024

買いました。パワフルです。最初からこれにするべきでした。左右2台で44,000円 モデル名:CODM-81024 定格電流:2.0A 韓国製

長くなりましたが、ここからが本題です。

巻上機も循環扇と同様で、リレーの定格負荷の検討が必要です。DCモーターの突入電流は定格負荷の5倍から10倍を見込むとなっているので、モーターの定格電流が2Aで、突入電流を10倍と想定した場合、最大で定格負荷20A になりますが、持ち合わせているリレーモジュールと電磁リレーは10A、とりあえず使ってみたら動いたのでそのままにしています。(稼働させてから半年、10Aで大丈夫そうです)今回準備した電磁リレーの数は、ハウス右側巻上機の開用で1個、閉用で1個、左側巻上機の開用で1個、閉用で1個、計4個になります。突入電流に関する詳細は循環扇制御製作の記事で確認してください。

次に、巻上機の接続です。接続については、巻上機接続イメージで確認ください。

【注意】①上記接続は、インターロックが考慮されていません。インターロックは安全回路として必須と聞いていまが、私のスキル不足で、どうしてもうまく接続できません。分かる方いらっしゃいまいたらご教授ください。②上記接続図の電磁リレーの向きは、循環扇接続時のリーレの向きと逆になっています。

今回採用したモーターはDCモーターですが、AC単相モーター、AC三相モーターによって、機器構成等が変わってきます。あくまでもこの記事は参考で、今、使われているモーター毎に検討が必要になります。AC三相モーターの場合、可逆型電磁開閉器にて接続するようです。参考記事のサイトをつけておきます。↓

http://bigbearfarm.blog.fc2.com/blog-entry-530.html

最後に、これだけは注意して頂きたいのですが、凍結するような時期に、ハウスサイドの自動開閉は十分注意して行ってください。ハウスサイドのビニールと本体側ビニールが凍結でくっついている状況で巻き上げると、ビニールを引き裂いてしまいます。私はこれを2度やらかしました。(冬場は自動をやめて、マニュアル開閉をおすすめします)

次は、リモート制御できるよう、ネットワークの導入です。